競馬で人生が破滅した人々
競馬は公営ギャンブルでもっとも市場規模が大きくて参加者が多いです。
1点100円から手軽に遊ぶことができ、昨今はうまコラボのような無料で予想に役立つ競馬指数を配信するネットサービスが充実しています。
しかし、1回に賭けられる金額に上限はなく、3連単を活用すればオッズ数千倍を狙った一攫千金を狙う投資法もあるため、競馬で人生を破滅させた人の数は計り知れません。
今回の記事では、反面教師にするべき競馬で大失敗をした人の体験談と、破滅への道に繋がる思考の一例および大失敗する人の共通点を紹介していきます。
競馬で自己破産したAさんの体験談
まずはじめに、典型的なパターンで破滅して、家・家族・仕事の全てを失ったAさんの体験談をご覧ください。
投稿者 | Aさん |
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年齢 | 44歳 |
職業 | 当時は一流企業の会社員、現在は交通誘導員(バイト) |

競馬を始めたのは38歳の時でした。
それまで真面目に生きてきてギャンブルはパチンコブームの時に少しカジったくらいです。
結婚してマイホーム購入。2人の子宝にも恵まれて、仕事では平均的な出世スピードではありますが、役職のつく順風満帆な人生でした。
転機になったのは、同僚から
G1の有料席を予約したけど連れにキャンセルが出たから一緒に行かないか?
と誘われたことでした。
普段なら断るのですが、たまたま妻と子供だけで外出する予定がある休日だったため、軽い気持ちで競馬場に足を運びました。
そして、ビギナーズラックで5千円が17万円になる大きな利益を得たことが全ての元凶だったと思っています。
これまで休日は家族サービスをしてきたのですが、子供が小学生になって友達と子供だけで遊ぶようになったことから、何かと理由をつけて競馬に通うようになりました。
それでも、思うように競馬場へ足を運べない日があったので、ネット投票の会員登録をして、そこからはネット投票するようになります。
どうしても最初に大勝ちした時の印象が忘れられずに軍資金がかさんでいき、気付けばヘソクリの貯金がほぼ底をついてしまい、そこで一度は競馬を辞めました。
その2週間後、テレビでG1の中継を、これは万馬券が出ると予想しながら見ていると、全てが自分の思惑通りの展開になる完璧な的中。少額でも馬券を買っていなかったことに大きな後悔をします。
そして消費者金融に手を出し、気付けば限度額一杯の150万円を借金。自宅に督促状が届いて妻からは離婚を切り出されます。
財産分与や住宅ローンの残っている家の処分。そして150万円の借金は遅延損害金で300万円近くに膨らんでしまい、会社にも私のこの状況が噂になって広がります。
結果的に妻とは離婚、家は売却、仕事は居場所がなくなって退職など全てを失ってしまい、自暴自棄になってギャンブルを繰り返して最終的に自己破産しました。
「競馬の誘いを断っていれば」、「最初に買った馬券が的中しなければ…」などタラレバを言えばキリがありません。
破滅する人の共通点
馬券で破滅する人には以下の共通点があります。
- 大勝ちした経験を持っている
- 馬券を買わない予想が当たるとモヤモヤした気持ちになる
- 感情的に馬券を買ってしまう
- やめようと決心しても、すぐに復活してしまう
体験談を寄せて頂いたAさんにも複数の該当事項があるのがよく分かりますよね。
ギャンブルは全てが計画通りに遊ぶのが難しいです。
パチンコやゲームセンターのスロットゲームで遊ぶ際も、当初予定していた予算以上を使ってしまう経験は多くの方が持っているものです。
破滅しない人は途中でブレーキをかけられるのですが、大勝ちした経験のある人は「次のレースで穴馬券を射貫けば取り返せる」などと負けるほど大きな勝負をしてしまいます。
気付けば最初は手堅い買い目でコツコツ遊んでいたのに、最後は穴馬にしか賭けないか本命に大金を投資するようなリスクの高い投資法を実践してしまうものです。